Monthly Archives: 6月 2021

前半3カ月が終了しました!


4月に420時間少人数実践コースを始めた受講生。
前半戦が終了しました。
はじめての教壇実習を終え、ほっとしたのもつかの間
後半の3カ月が始まります。

今日は養成講座の受講生に 3ヶ月の感想をまとめてもらいました。

~・・~養成講座 前半3ヶ月を振り返って~・・~

 6月もあと2日で終わりです。養成講座のおよそ半分の内容が終了したことになります。養成講座の前半3ヶ月は、日本語教師としての基礎中の基礎を学びました。特に6月には初級の教壇実習もありましたので、初級の基礎を中心にカリキュラムが組まれていたと実感しています。
 4月の終わりから6月にかけて指導法演習(実践ラボ)が週2回程度ありましたが、本当にその授業の内容が実践的でしたので、教壇実習もなんとか乗り切ることができたのだと思っています。教壇実習の5日間で、日本語学校に通っている学生の様子を肌で感じることができましたし、実際に接することで新たな気づきも多くありました。私個人のさまざまな課題も見つかりましたが、実際に目の前の学生をどう指導していくのかを知れたことは大きな収穫でした。実習に入る前に、なかなか実習箇所の教案が書けなくて心が折れそうになりました。しかし学生に触れ合うことができてからは、リアルな指導場面を想定しながら、教案を具体化していくことができたと思います。目の前に学生がいるからこそ、その学生に合ったレベルのドリルや発話練習の目的などを具体的に考えていくことができたのも良かった点だと思います。早く資格を取得して、学生に教えていきたいとモチベーションが高まりました。また私自身、学生との触れ合いが好きであることも再確認しました。まだまだ日本語教師としては未熟ではありますが、学生の会話相手をしたり日本語を教えたりしたことで、学生の役に立つことができました。そこにやりがいを感じましたし、嬉しくもありました。
 実習を通して、やはり、日本語文法や使用教材(教科書など)の理解がいかに大切であるかを痛感しましたので、常に様々な視点を持ちながら勉強を続けていきたいです。
 文法理解と言えば、現在使用されている言葉に注意がいきがちですが、日本語の文字・表記・歴史を受講する中でとても興味深いことを学びました。それはハ行の発音に関わる音や、ハ行転呼音についてです。奈良時代以前はハ行は「パピプペポ」(英語の/p/とは異なる)のような音で、時代を経るにしたがって「ファフィフフェフォ」(英語の/f/とは異なる)ように発音されていたということです。今のようなハ行になったのは江戸時代からだそうですが、興味深いものです。また、平安後期「うるはし」が「うるわし」、「かは」が「かわ」などのように、語中・語尾の音節がワ行で発音されるようになったことをハ行転呼音といいます。それが今の日本語文法にも影響しています。例えば、「会う」のない形は「会わない」です。私は「ああない」と発音しづらいので「会わない」に音が変わったのかなくらいに考えていました。しかし、「会う」のもとものと形は「会ふ」。よってない形は、「会はない」。それがハ行転呼音によって「会わない」になったという過程の話を聞いて、過去の変遷を経て今の形があるのだととても感慨深く思いました。また以前は母音が5つであることに疑いを持ったことはありませんでしたが、万葉仮名の使われ方や、キリシタン資料から、今は1つの音とされているものがかつては発音が違っているものであったことも知って、50音表の意味や、「てふてふ」などの読み方についても今までよりも深く理解することができるようになりました。そのような点も含めて、これからも日本語に精進していきたいです。
 7月からは、養成講座の後半として中上級の文法、指導法演習(実践ラボ)や教壇実習があります。今後はそれに向けて日々の課題に真摯に取り組んでいきたいです。

#日本語教師 #教壇実習 #日本語教師養成講座 #420時間 #日本語教師になる

教壇実習、真っ最中!です。


KCP日本語教師養成講座。
その母体はKCP地球市民日本語学校といいます。
先日、七夕をイメージさせる素敵な飾りを日本語学校の学生が作ってくれました。
さて、そんな留学生の正規クラスに5日間連続で入り、最終日には「授業」を行う
教壇実習が始まりました。
4月からの2か月半、勉強してきたことを実践する場!
準備に余念がありません。



さあ、授業!
今日は出席を取らせてもらいました。
タブレットで名前を確認しながら学生の顔を覚えます。

こちらのクラスでは、教壇に立って音読のリードを任されました。


少し緊張しましたが、学生も大きな声で応えてくれました!

カタカナディクテーションってご存じですか。
教師が単語を読んで、学生はそれをカタカナで書き取る。
外国人にとってはこれがなかなか難しい!!
こちらの実習生はディクテーションの発音にチャレンジ。
正しく、分かりやすく、落ち着いて・・

一つずつ「できた!」という経験を重ねながら
本物の日本語教師へと成長して行きます。

◆KCP日本語教師養成講座
 420時間少人数実践コースでは7月期生を募集中です!
 講座を特別価格で受講できるお得な「KCPサポーターキャンペーン」を実施中!!
 是非この機会に夢への一歩を踏み出してください!!
 開講は6月25日を予定しています。
 メールで直接お問い合わせください。
 説明会も随時開催中です。yosei@kcp.ac.jp◆

#日本語教師 #教壇実習 #日本語教師養成講座 #420時間 #日本語教師になる  

2カ月が過ぎ、紫陽花の季節に


6月になりました。東京の梅雨入りはまだですが、
KCPの近くの公園では紫陽花が季節の移ろいを教えてくれています。

4月に開講した420時間少人数実践コースでは、受講生が模擬授業の演習に取り組んでいます。
授業のスタートから2カ月が過ぎ、学ぶこと、教えることの楽しさ、大変さを同時に感じているのではないでしょうか。

今日は受講生に2か月間の感想をまとめてもらいました。
~・・~・・~・・~・・~・・~・・~・・~・・~
日本語教師養成講座 5月を振り返って

 養成講座もあっという間に2ヶ月が終わりました。5月は、指導法演習(模擬授業)が週2・3回あり、その度に教案を書かなくてはならなかったので、正直な気持ちとしてはとても大変でした。指導法演習の授業のために、何時間もかけて教案を作成するのですが、まだまだ未熟なゆえ、指導すべきポイントを見失いがちな教案になってしまい、自分の至らなさに落胆するばかりでした。しかし指導教諭からとても的確なアドバイスや、どういう観点で授業作りをしていけば良いのかという方向性を示していただけたので、すごく濃密で有意義な時間を過ごすことができました。学習者の立場で教案(指導内容)を考えること、文法(文型)の理解をしっかりしておくこと、またその具体的な使用場面でのコミュニケーションを考えるなど様々な観点を指導していただきました。そして、それを踏まえて新出文法を導入できるかできないかで、学習者の活動が意味あるのもになるのかということにも繋がるというアドバイスをいただきました。もっと日本語文法について知識を深めていかなければならないと痛感させられました。6月には教壇実習もあるので、指導法演習で学んだことを少しでも現場で生かしていきたいです。
 社会言語学や第二言語取得理論についても並行して講座がありました。社会言語学については、個人的な興味からもっと深く研究してみたいなと思っています。特に印象的だったのは、「高コンテクスト文化」と「低コンテクスト文化」です。日本語教育の世界では常識かもしれませんが、「高コンテクスト」とは、実際に言葉として表現された内容よりも、言外の意味を察して理解するコミュニケーションの取り方で、言わば「空気を読む」言語文化のことです。まさに日本語です。「低コンテクスト」の代表はドイツ語です。日本語は意味を教えるだけでは足りなくて、相手に敬意を払っていますよとか、丁寧体で心理的距離を表していますよとか、言葉に含みがある場合も多く、他の言語よりも言葉の機能や場面も一緒に教える必要があるのだと気付かされました。
 第二言語習得理論では、様々な理論を教えていただきましたが、特に誤用分析について考えさせられました。学習者の誤用はなぜ起こるのかという分析を学ぶことによって指導のあり方を見直すきっかけにもなりそうだなと思っています。また大学生の頃に英語教育の授業でクラッシェンのモニターモデルについて学んでいたことを思い出して、懐かしい気持ちにもなりました。当時の指導教諭も「情意フィルターをいかに下げるか」について語っていました。またロングのインターアクション仮説についても言及していて、コミュニケーションの「やり取り」の大切さについて力説されていたことが思い出され、当時は英語教師を目指し、今は日本語教師を目指している状況を重ね合わせて感慨深い気持ちになりました。
 6月11日から教壇実習がはじまるのがとても楽しみです。指導法演習は大変でしたけど、実際に学生さんと触れ合えることが楽しみですし、授業も大変でしょうけど精一杯できる限り力を尽くしていきたいです。

◆KCP日本語教師養成講座
 420時間少人数実践コースでは7月期生を募集中です!
 講座を特別価格で受講できるお得な「KCPサポーターキャンペーン」を実施中!!
 是非この機会に夢への一歩を踏み出してください!!
 開講は6月25日を予定しています。
 メールで直接お問い合わせください。
 説明会も随時開催中です。yosei@kcp.ac.jp◆

#日本語教師 #教壇実習 #日本語教師養成講座 #420時間 #日本語教師になる   

修了式を終えて

先週修了式を終えたばかりの
修了生の感想です。
教師になるにあたっての
前向きな決意。
これから日本語教師を目指そうと思っている皆様への
メッセージです。

<修了式を終えて> Y.K

2020年10月から始まった420時間の教師養成講座も、ついに修了式を迎えました。
ただ修了証書を受け取るだけだと思っていたのに、お世話になった先生方や養成事務局の方にご参列いただいた、厳かな雰囲気の式典で、びっくりしました。そしてそれは単なるカルチャーセンター的な講座ではなく、ちゃんとしっかりした講座だったことの証のように思えました。
 先生方の餞のお言葉にもあったように、「成長し続ける教師」というこの講座のモットーは、この先教育に携わろうとしている人間の責務であり、常に学び、成長していかないと、それは自分が教えることになる生徒にも失礼にあたる、ということを、自分が学生だったときのことを思い出して、納得しました。そういえば自分が学生の頃、よく研修会などにベテランの先生方でも出られていた記憶がありますが、あれはブラッシュアップされていたのだな、とか、自分が当たり前に受けていた授業にも、実は大変な事前準備がされていたのだな、とか、自分が教える立場の勉強を始めて改めて、日本語教育に限らず、「教育」「教師」というものの大変さ、ありがたさに気づきました。ベテランの先生方でも、今でも授業の前は緊張され、常に反省されている、とおっしゃっていたのが驚きでしたが、現状に甘んずることのないその謙虚な姿勢に感銘を受け、これからも学びを止めないようにしようと心に誓いました。
コロナの影響で、本来であれば初級から始まるはずのところが、中・上級の内容から始まったり、途中急遽オンライン授業に変わったり、最後の初級の教壇実習も初級演習講座終了からしばらく間があいてしまったり、当初の予定の6か月を超えて行われた講座でしたが、留学生のための通常授業が大変な中、私たちの講座にも色々気を遣っていただいて、無事に修了することができ、先生方、養成事務局スタッフの皆様には、感謝の気持ちでいっぱいです。
 模擬面接や進学指導、生活指導なども含めた授業以外の学生への対応や、また急にオンライン授業、ハイブリッド授業など試行錯誤しながら新しいことを取り入れ、学生たちの学びを何とか止めないように頑張っておられた先生方の姿を近くで見られたのも、良い勉強になりました。
講義というものを受けたのは、大学を卒業して以来かなり久しぶりだったので、日々新しいことを学んでいくのはとても新鮮でした。また専業主婦という普段の生活の中で、自分の意見、考えを、家族や友人以外の他の人たちの前で発言できる場はなかなかないので、授業で色々な意見を交わせたのも久しぶりの経験で楽しかったし、言いたいことをわかりやすく伝える、という教師としての基本的な技術も磨いていかなければいけないな、と強く思った日々でした。
ここで学んだことを生かして、日本語を学ぶ方々のお手伝いができればいいなと思います。


◆KCP日本語教師養成講座
 420時間少人数実践コースでは7月期生を募集中です!
 講座を特別価格で受講できるお得な「KCPサポーターキャンペーン」を実施中!!
 是非この機会に夢への一歩を踏み出してください!!
 開講は6月25日を予定しています。
 メールで直接お問い合わせください。
 説明会も随時開催中です。yosei@kcp.ac.jp◆

#日本語教師 #教壇実習 #日本語教師養成講座 #420時間 #日本語教師になる